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一歩先行く i メールマガジン >>> 2008年9月8日 No.57
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┏ AS/400 20年史ノート (18) AS/400開発の4つの留意点−その2
┏ 今週の事例 >>> 王子エンジニアリング株式会社
IT内部統制とDR対策を同時に推進。連携性を重視し、複数のヴィンキュラム製品を導入
┏ インタビュー >>>山本ハツ子 株式会社ミガロ 取締役 システム部長 [後編]
システムの品質に自信。JACi400ベースの開発プロジェクトが進行中
┏ 「一歩先行くIBM i 活用セミナー」 9月9日(火)、東京・渋谷で開催
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┏ AS/400 20年史ノート (18) AS/400開発の4つの留意点−その2
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今回も、AS/400が発表になった翌年の1989年秋に刊行された「IBM System J
ournal」(Volume28、Issue 3)の冒頭論文「System overview of the Application
System/400」(筆者:D. Schleicher、R. Taylor)に触れてみます。今回は、AS/40
0のシステム設計を行う際に考慮した4つの要素のうち、4番目の「新機能」です。
この項は、「設計テーマ」と「システム定義」の2つに大きくパートが分かれます。
◇設計テーマ
・レイヤード・アーキテクチャ
・統合的なシステム・インプリメンテーション
・分散プロセッシング
・プログラム、データ、システムの独立
◇システム定義
・ハードウェア定義
・コンピュータ処理性能
・システムサービス
・メモリ・マネジメント
・I/Oマネジメント
・PCサポート
・エレクトロニック・カスタマー・サポート
このうち、最も紙幅をさいているのが「レイヤード・アーキテクチャ(階層化アー
キテクチャ)」の項です。
IBMのマシンにおいてレイヤード・アーキテクチャが本格的に試みられたのは、
1970年代初めの次世代マシン開発プロジェクト「フューチャー・システム・プロジェ
クト」が最初でした。しかしながら、このプロジェクトは新型マシンの開発に至るこ
となく中止されてしまいます(1975年)。そして、大型・中型・小型マシンの3系統
に分かれていたプロジェクトのうち、小型マシンの開発プロジェクトが形を変えて
ミネアポリス州ロチェスターで継続され、その結果、「システム/38」としてリリー
スされます(1978年)。
システム/38はAS/400の前身と言われることが多く、単一レベル記憶やマシ
ン・インターフェース、RDB搭載などシステム構成面で多くの共通点を持ち、レイ
ヤード・アーキテクチャに基づく構成が取られています。
しかしながら、AS/400のシステム設計と実装において最も労力を投入したのも
レイヤード・アーキテクチャだったようです。
(★AS/400 20年史ノートはしばらく休載させていただきます)
[一歩先行く iメールマガジン No.57 2008.9.8]
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┏ 今週の事例 >>> 王子エンジニアリング株式会社
IT内部統制とDR対策を同時に推進。連携性を重視し、複数のヴィンキュラム製品を導入
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王子製紙株式会社の100%子会社で、紙パルプ製造設備のコンサルティング
から設計・製作、施工、サービスまでをカバーする王子エンジニアリングは、2007
年にIT内部統制への対応に着手し、2008年3月までにバックアップ機の敷設など
も含めて本番移行を終えています。
このスピーディな移行は、同社システム担当者の精力的な活動に加えて、連携
性に優れた複数ツールの同時採用が最大の要因です。
今回のプロジェクトは、親会社の王子製紙がグループ各社の情報システムの
開発・保守・運用面での情報システムリスクを管理するルールを内部統制および
セキュリティ管理の視点から規程として策定し、その実施をグループ各社に要請
してきたことに始まります。
王子エンジニアリングでは1989年に、当時登場して間もないAS/400を導入し、
基幹システムを構築しました。それまでシステム/38上の会計システムがRPGで
作られていたのがAS/400採用の理由で、その後2度のリプレースを経て(eServ
er 600→iSeries 820)現在に至っています。
基幹システムは、工事受注売上管理、仕入支払管理、工事原価管理、会計管
理、手形管理のサブシステムから構成されています。また、プログラムの総数は
RPGが621本、その他CL等を含めると総数は3351本となり、それを「すべてRPG
を使って自社開発してきた」(管理部の川上是好氏)といいます。
プロジェクトでは最初に、基幹システムを搭載するSystem i環境の「セキュリ
ティ」「障害」「開発運用」の3項目について統制項目の洗い出し作業を行いました。
セキュリティについては同社ではそれまで、基幹システムにアクセスするため
のユーザーIDを拠点単位に付与しており、個人別にしていませんでした。
そこで、個人ごとにユーザープロファイルを整理し、パスワードやオブジェクトに
対するアクセス権の設定を行いました。また並行して、データベースやファイル/
データへのアクセスを制限したり、監視や監査ログを取るためのツールの選定
にも取りかかっています。
一方、障害については、新規にSystem i 520を導入し、従来のiSeries 820を
バックアップ機とする高可用性システムの構築を決めました。これについてもHA
ツールの検討を進めています。
ここで、同社の旺盛な行動力と選択眼が発揮されます。というのは、各ツール
の選定にあたって、スタッフ自らが足を使い、目で確かめるという方法を取った
のです。
「カタログでは詳細が分からないので、各ツールベンダーを訪問し、実際に目で
見て話を聞いて検討しました」と管理部主任の練合純一氏は振り返ります。検討
対象は「数社の数製品」となり、うち1社については東京から大阪にまで足を伸ば
して製品の確認を行っています。
導入するツールは、最終的にヴィンキュラムジャパンの「Hybrid SERUCIRY」「J
OURNAL/400」「MESSAGE/400」の3製品に決定しました。Hybrid SERUCIRYは
外部アクセス管理やログ取得の機能を持つ統合セキュリティツール、JOURNAL
/400はリアルタイムのデータ・ミラーリングツール、MESSAGE/400はメッセージ
監視・通知ツールです。
1社の製品に絞ったことについて川上氏は、「IT統制の対象項目は多岐にわた
り、その個々について正確な管理と統制が要求されます。ヴィンキュラムジャパ
ンのツールは相互に自動的な連携機能を持つため、運用管理を効率化できると
考えました」と語ります。
具体的には、Hybrid SERUCIRYとMESSAGE/400の連携により異常メッセージ
の時間外通知や外部通知が行え、Hybrid SERUCIRYとJOURNAL/400の連携に
より各種ジャーナル情報のバックアップ機へのリアルタイム退避が可能となりま
す。
また、練合氏は「JOURNAL/400の機能の1つとして、本番環境のデータベース
や監査ログをPCサーバーへ退避できる点も評価しました。これにより本番機や
バックアップ機のディスクを圧迫する懸念がなくなり、管理工数を軽減できます」
と語ります。不採用とした他製品は、画面が英語表示になる点やシステム規模
が大きすぎる点などがマイナスの評価となったそうです。
システムは、本番機のSystem i 520にLPARにより「本番用」と「開発用」の2区
画を設け、この2区画とバックアップ機のそれぞれにヴィンキュラムジャパンの3
製品を導入し、セキュリティと障害監視と二重化を行うこととしました。各リソース
の監査ログの退避先はPCサーバーです。
2008年1月から各ツールの導入を進め、3月に完了し、サービスインしました。3
製品のほぼ同時期の導入でありながら、「問題はほとんどなく、スムーズに完了
した」(練合氏)といいます。また、従来は朝一番に監査ログを手動で取得すると
いうことを行っていましたが、現在は自動的にPCサーバーへ吐き出されるので
「ログを取得するという意識がなくなり、負担がなくなった」(川上氏)と評価して
います。
同社のシステムには、関係会社4社の基幹システムも搭載されています。この4
社の基幹システムについても今年度中に、IT内部統制対応を進める計画です。
練合氏は、「今回のプロジェクトによって、IT内部統制の基盤がほぼ整備できた
と考えています。今後は、障害発生時の運用手順書の整備や、バックアップ機
への切り替えテストなども実施して問題点の洗い出しを行う予定です」としていま
す。
■COMPANY PROFILE >>> 王子エンジニアリング株式会社
・創業:1964年
・本社:東京都中央区
・資本金:8億円
・売上高:432億円(2006年度)
・従業員数:672名(2007年3月 現在)
http://homepage.ojieng.co.jp/
◇ヴィンキュラムジャパン
http://www.vinculum-japan.co.jp/unity_solution/index.html
[一歩先行く iメールマガジン No.57 2008.9.8]
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山本ハツ子 株式会社ミガロ 取締役 システム部長 [後編]
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システムの品質に自信。JACi400ベースの開発プロジェクトが進行中
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―― 前回は、ミガロのシステム開発の特徴が、長いシステムインテグレーショ
ンの経験に基づく、お客様にとって使い勝手のいいシステムにある、とうかがい
ました。ほかに特徴を挙げるとすると、何になりますか?
山本 自信を持っているのは、システムの品質です。この点も、さまざまな開発
案件を手がける中で、1つ1つ積み上げてきたもので、プロジェクト管理の方法か
ら、文書化、プログラムの部品化、標準化などのスキルを高めてきた結果だと考
えています。現在は、アプリケーション・ライフサイクル管理ツールの「MKS Integr
ity」「と「MKS Implementer」を導入して回していますので、これまでの経験に加え
て、より効率的な管理が行えていると思います。
―― MKS IntegrityとMKS Implementerは、パッケージの販売も行っていますね。
山本 そうです。昨年から販売を開始したもので、まずはミガロ自らがユーザー
としての経験を積もうということで導入しました。
―― SI事業の最近のトピックスは何ですか?
山本 System i用Webアプリケーション開発ツール「JACi400」を使った開発プロ
ジェクトを進めています。これまでも規模の小さな案件はいくつかあったのですが、
今進めているのは、Javaベースの既存プログラムをJACi400で全面的に再構築
するという大規模なものです。そのお客様は、Javaプログラムのメンテナンスの
しにくさやメンテナンスのたびに外注コストがかさむ点に悩んでこられてきたので
すが、今後は自社でメンテナンスすることに切り替えるため、JACi400による再
構築に踏み切られました。今年はJACi400のよさを広くご理解いただきたいと
思っています。
―― 今、ミガロの18年の歩みを振り返って、どのような感想をお持ちですか?
山本 AS/400を事業の柱にすえたのはベストの選択だったと思います。今でも、
AS/400とRPGに出会った時の衝撃が残っていて、それをバネにお客様へ提案し
ている感じもあります。Delphi/400を扱い出した当初は、AS/400のGUI化・Web化
というと強い関心を持っていただきましたが、今はごく当たり前の事柄として受け
止められていると思います。システム化の流れは変化が速いですが、これからも
お客様の視線で、お客様を第一に考えてシステムを作っていきたいと考えていま
す。
―― ありがとうございました。
>>> ミガロ
http://www.migaro.co.jp/
[一歩先行く iメールマガジン No.57 2008.9.8]
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┏ 「一歩先行くIBM i 活用セミナー」 9月9日(火)、東京・渋谷で開催
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当メールマガジンを発行している「一歩先行く i5活用協議会」では、9月9日(火)、
東京・渋谷の日本IBM 新渋谷事業所で、「一歩先行くIBM i 活用セミナー」を開
催します。
今回は、「基調講演」に日本IBM システム製品事業 理事 パワー事業部長の
武藤和博様、「特別講演」に日経BP社 経営とITサイト編集長の谷島宣之様が
登場します。
IBM iの現在と今後を、Power Systems事業の責任者である武藤事業部長が
語り、IBM iの過去30年の歩みと今後を、ジャーナリストである谷島編集長が展望する
またとないセミナーとなります。ふるってご参加をお願いいたします。
主なプログラムと開催概要は、次のとおりです。
◎プログラム
・「基調講演 IBM Power Systems と IBM i の魅力〜AS/からIBM i、そしてその先へ」
武藤和博 日本IBM システム製品事業 理事 パワー事業部長
・「特別講演 “ あの名機 ” の明日を占う」
谷島宣之 日経BP社 経営とITサイト編集長
・「UT/400ファミリーのご紹介」
岩野秀幸 アイエステクノポート ソリューション営業部マネージャー
・「Hybrid SECURITY & Hybrid ANALYZERのご紹介」
冨田育弘 ヴィンキュラム ジャパン 運用プロダクト部グループリーダー
・「『DBMoto』『Allora』のご紹介」
川上 真 クライム マーケティング部長
・「RPGで!らくらく簡単!Webアプリ構築ツール『JACi400』のご紹介」
岩井利枝 ミガロ RAD事業部 営業推進 主任
・「IHI建機様導入事例による音声物流システムVocollect Voiceのご紹介」
桑川正志 ウェルキャット 特販担当 部長
・「『*noMAX』のご紹介」
高野泰樹 マキシマム・アベイラビリティー日本支社 営業部長
◎開催概要
・日時:9月9日(火) 13:00〜17:00
・会場:日本IBM 新渋谷事業所
・参加費:無料
・お申し込み:http://www.migaro.co.jp/cgi-bin/csvmail/csvmail_Ippo.html
[一歩先行く iメールマガジン No.57 2008.9.8]
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◎「一歩先行く iメールマガジン」をお読みいただき、ありがとうございます。
皆さまのご意見、ご批判、ご感想をお待ちしています。
◎ご意見・ご感想をお寄せください。mailto:info@all-as400.net
◎「一歩先行く iメールマガジン」の配信登録は次のサイトからお願いします。
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◎企画/発行:一歩先行くi5活用協議会
「一歩先行くi5活用協議会」は、すべてのIBM AS/400、iSeries、i5、System iユー
ザーが必要とする情報をタイムリーに提供する目的で設立された団体です。
「一歩先行くi5活用協議会」メンバー(2008年8月現在)
・株式会社アイエステクノポート
・ヴィンキュラム ジャパン株式会社
・株式会社ウェルキャット
・株式会社クライム
・マキシマム・アベイラビリティー日本支社
・株式会社ミガロ
◎編集協力:アイマガジン株式会社 i Magazine編集部
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◎「一歩先行く iメールマガジン」に掲載された記事は、
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